タイガーウッズの復活の裏に...
『タイガーウッズ』は
今世紀の中で最も名を馳せたゴルフプレイヤーといってもよいでしょう。
近いところでは
2019年の『マスターズ・トーナメント』での優勝です。
それ以前のメジャー選手権の優勝は
2008年の『全米オープン』になります。
まさに、11年ぶりの悲願の優勝となりました。
それまでは
様々な『スキャンダル』や『怪我』に悩まされ
思うような結果を残せなかったのです。
今回は
この『タイガーウッズ』の復活劇の裏で戦った『怪我』について
解説していきたいと思います。
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タイガーウッズの傷害歴
・1994年12月:左膝の瘢痕組織にある2箇所の良性腫瘍の除去
・2002年12月:前十字靭帯内の流体を除去する手術施行
・2007年7月:左膝前十字靭帯の断裂
・2008年4月:軟骨の負傷が原因による左膝の関節鏡検査
・2008年6月:左脛骨(脛骨高原)上の2箇所の疲労骨折
・2008年7月:左膝軟骨損傷および前十字靭帯の手術
・2008年12月:右アキレス腱損傷
・2010年5月:頸椎の椎間関節炎
・2010年12月:右足とアキレス腱にコルチゾン治療(ステロイド)
・2011年4月:左膝側副靭帯の違和感
・2014年4月:腰部手術
引用:The Associated Press 2012, Faz net 2014,Kelnberger 2009
これを見ると
ほぼ全身の傷害歴があり
ただゴルフをしていただけとは思えないほどの怪我の数です。
この中でも特に『腰痛』には苦しめられたようです。
では、なぜゴルフをしているだけで『腰痛』になるのか?
それは
『タイガーウッズ』のスイングの中にヒントが隠れています。
▼2008年のタイガーウッズのスイングですが
この頃は『インパクト』の際の
身体の前傾(前に倒れる)角度が大きい印象です。
例えるなら
▼こんな感じです【パターン①】。
【パターン①】のような前傾角度が大きいインパクトを行うと
『腰痛』発症の原因となります。
その理由としては
▼このように腰椎が不安定となります
そして
『タイガーウッズ』は
☑ 腰椎椎間板ヘルニア
☑ 腰椎すべり症
という病名で
腰椎前方椎体間固定術(ALIF)を含め
手術を合計4回行ったそうです。
放置すると
☑ 椎弓骨折(ついきゅうこっせつ)
といったように
骨が折れてしまうこともあります。
私は普段、理学療法士として
このような手術後の患者さんの
リハビリテーションを行っていますが
ここからスポーツ復帰するケースは稀です。
そのためには
☑ 体幹筋力の増強
☑ 股関節の柔軟性向上
☑ スイング改造
などあらゆる検証が行われ
先の見えない『不安』の中
とてつもない努力を積み重ねたと思います。
スイング改造の点を見てみると
『タイガーウッズ』の
▼2018年のスイングは大幅に変わっています。
特にインパクトの際の前傾角度が小さくなり
身体の状態は起き上がっています。
ここでゴルフプレイヤーの方なら理解できると思いますが
大きくスイング改造を行った後に
結果を出す(メジャー優勝)というのがどれだけスゴイのか。
YouTubeなどで学んで
スイング改造した後は大抵スコアがさがりますよね( ;∀;)
▼YouTubeでスコアが上がる?
2019年『マスターズ・トーナメント』優勝の瞬間に
それまでの彼の悪いイメージを
一瞬で吹き飛ばすほどの”感動”を与えてくれたのは言うまでもありません。
2020年の東京五輪での
『タイガーウッズ』の活躍にも期待したいですね(^^)/
今回は
『タイガーウッズ』の腰の怪我について解説しましたが
ゴルフのスイングが原因の怪我は多くあります。
詳しくは
▼これらを解説した記事をご覧ください
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