プロゴルファーも悩む左膝の痛み
ゴルフの練習後やラウンドした後に
『左膝が痛い』
『違和感がある』
などの症状があると感じたことはありませんか?
今までは
『練習をやり過ぎた?』
と思って
練習を休めば一時的に症状は治まっていたかもしれません。
しかし
左膝が痛い理由が
あなたのスイングにあったとしたら・・・
ゴルフを続けることで
大きなケガに繋がってしまうかもしれません。
実際に
タイガーウッズも
この左膝の痛みに苦しんだ選手の一人です。
タイガーウッズは左膝の
・前十字靭帯損傷
・半月板損傷
・脛骨高原骨折
など
大きなケガを繰り返していたのです。
▼膝の痛みが強い場合靭帯を損傷してるかも!?
▼膝関節でコリコリ音が鳴る方は半月板損傷かも!?
その他にも多くのケガをしていますが
タイガーウッズはゴルフ中に誰かと
ぶつかったり、接触したわけでもありません。
では
なぜゴルフをするだけでこのような様々なケガをしてしまうのか?
ゴルフによるケガの正体はなんなのか?
今回は主にスイングから『左膝が痛くなる理由』を解説していきますね(^^)/
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ゴルフによるケガの正体とは!?
ゴルフは止まった球を打つスポーツです。
そして身体全体を回転することで効率よくボールを遠くへ飛ばしていきます。
しかし
この身体の回転を邪魔するものがあります。
それは地面に足が接地することで
『摩擦力』が発生してしまうことです。
この『摩擦力』は
スイングの際の身体の回転とは逆方向の力のことです。
この身体の動きに逆らう『摩擦力』によって
各関節に『剪断力(靭帯や腱を切るような力)』が生じます。
この剪断力が
身体に様々な傷害を引き起こすのです。
特に膝関節は
股関節と足関節の中間にあり
上下からの影響を受けやすくなります。
それがゴルフにおける左膝の痛みの大きな要因といえます。
スイングの中での『左膝への負担』
スイングの際に左膝への負担があるポイントとしては以下の2つが考えられます。
①トップでの負担
②インパクトでの負担
まずは一つずつ説明していきます。
①左膝へのトップでの負担
トップで多いのが左膝が足に対して内側に入ってきてしまう
Knee inという姿勢です。
本来膝の関節は曲げることと伸ばすことの2種類が主な動きになります。
そのため
このKnee inという姿勢は膝関節の本来の動きとは異なるため
様々な靭帯や腱などの組織へ負担が加わります。
靭帯や腱は固い組織であり
痛みを感じるセンサーが多いため
写真のような姿勢で引き伸ばされた際に痛みを生じます。
この際に痛みや損傷しやすい組織は
☑ 左内側側副靭帯(ひだりないそくそくふくじんたい)
☑ 左前十字靭帯(ひだりぜんじゅうじじんたい)
となります。
要因は主に左の股関節の外旋(がいせん)という動きがかたい場合に多くみられます。
この外旋という動きは簡単にいうと
左股関節を左方向へ回す動きで
『あぐら』をかくときの股関節の動きになります。
つまり
トップでの左膝が痛い方は
『あぐら』をかくことが苦手になります。
②左膝へのインパクトでの負担
インパクトで多いのが
下半身の回転不足によって左膝が過度に伸ばされた状態です。
これをロッキングといいます。
このインパクトでのロッキングが生じると
右足から左足への体重移動の際の
並進運動エネルギー(体重移動を伴う目標方向へ向かう力)を
左膝の靭帯や腱などの組織が支えなくてはなりません。
その時に左膝への負担が大きく増すわけです。
ロッキング時に損傷しやすい組織は
☑ 左外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)
☑ 左腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)
などになります。
このロッキングが生じないようにするには
インパクトの際の並進運動エネルギーを回転運動エネルギーに
一瞬で変換しなければなりません。
ここでエネルギーの変換ができれば
左膝関節にかかる負担を左股関節へ分散することができ
結果的に痛みが減ることになります。
では
このエネルギー変換作業を行うには何が必要なのでしょうか?
それは以下の2つです。
①『左股関節の内旋(ないせん)方向の動き』
➡左股関節を内側に回す動き
②『左股関節の内転筋と膝周囲の筋力』
➡内腿(うちもも)と膝を曲げ伸ばしする筋肉の力
になります。
上記2つに問題がある場合は
インパクトの際の
左膝に負担がかかる並進運動エネルギーを
左股関節中心の回転運動エネルギーに
変換できていない状態です。
そうなると
並進運動エネルギーが有意となり
以下の写真のような『スウェイ(骨盤のシフト)』が生じます。
▼『スウェイ』とは?
以上を踏まえて
短期的なスイング改善のための①左股関節の柔軟改善トレーニング
長期的なスイング改善のための②内転筋、膝周囲筋のトレーニング
の動画をご紹介しておきます(^^)/
①左股関節柔軟性改善トレーニング
さらに
インパクトで並進運動エネルギーを回転運動エネルギーに変換するために
スイング練習を合わせて行うことをオススメします。
②内転筋、膝周囲筋のトレーニング
こちらのトレーニングは
筋力トレーニングの要素が強いので
1日1~3分を週3回の頻度で2週間以上実施することをオススメします。
▼トレーニングの詳細
①②を実践したうえで
以下のスイングトレーニングを実施すると
スウェイが生じにくいスイングを早い段階で習得可能になります。
▼スウェイを5秒で改善するスイング練習
今回はゴルフにおける『左膝の痛み』について解説しました。 もし心当たりがある方は、ご自分のスイングを即見直すことをオススメします。 痛みの原因となる靭帯や腱は再生できない組織ですので、取り返しのつかない事態になる前に是非ご相談ください。
病院へ行くタイミングは?
現在の症状が心配だけど
すぐには病院に行けないという方は
無料でできるAI診断で症状を
簡単に入力するだけで
ある程度、怪我の状態を
把握することができます。
また、ここでついた
診断名の治療が可能な
自宅周囲のクリニックや病院まで
紹介してくれるので
それだけでもかなり安心ですね。
▼現在すでに痛みが強いという方はこちら
▼体重をかけると痛い場合は膝に水がたまっているかも
▼症状が軽い方はサポーターによる関節保護もお勧め
その他の痛みはありませんか?
ゴルフのスイングが原因で引き起こされる痛みは以下のように様々です。
皆さんはお困りではないでしょうか?
▼『腰が痛い』理由
▼『左肩が痛い』理由
▼『右肩が痛い』理由
▼『右肘が痛い(ゴルフ肘)』理由
▼『手首が痛い』理由
▼『めまい、頭痛、首が痛い』理由
▼『右膝が痛い』理由
▼『脇腹が痛い』理由
これらでお悩みの場合はお気軽にご相談ください(^^)/
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