ゴルフは、打数を競うスポーツ。全18ホールのカップインまでに打数が少ない方が優れたスコアとなります。
最近は、カートにセットされたタブレット端末で、スコアを自動集計できるゴルフ場も増えています。
しかし、スコアの数え方や書き方を知らないと、スコアの確認ができませんよね。
そこで、この記事では、
- スコアの書き方
- スコアを付けるときの注意点
- 上達のためのスコア管理のコツ
上記の3つについて、紹介します。
コンペや競技などの大会では、スコアカードを記入できる前提でプレーが進行するので、この機会にスコアの付け方を学んでみてください。
ゴルフのスコアカードとは?
スコアカードとは、打数を記録するカードのことです。
ラウンドをする際には、各プレイヤーがそれぞれのスコアカードに記入します。
記録するスコアは、自分自身のスコアと一緒に回るプレイヤーのスコアです。
人によって記入の仕方は異なり、総回数ではなく「パー」に対してのプラスマイナスで記入する人もいます。
はじめてスコアを付ける人は、総回数で数えましょう。
スコアカードはゴルフ場で用意されている
ゴルフ場には、スコアカードが用意されているため、スコアカードをわざわざ準備する必要はありません。
どのゴルフ場でも、クラブハウスやカートに置いてあります。
クラブハウスとは、ラウンド前の受付窓口のことです。
受付でロッカーキーを渡されますので、用意されているスコアカードと鉛筆を持って、ラウンドを回りましょう。
もし、スコアカードの場所がわからなければ、ゴルフ場のスタッフに聞きましょう。
スコアカードには一般用と競技用の2種類がある
スコアカードの種類は、一般用と競技用の2つです。
基本的には同じですが、記入の方法が異なります。
一般用のスコアカードでは、一緒に回っているメンバー全員のスコアを記入します。
競技開始前に、競技委員から指定された人のスコアと自分のスコアのみ記入します。
競技では、記入のルールを破ると失格になってしまうので、注意が必要です。
スコアカードの書き方を知っていれば、いざ競技になっても問題ないでしょう。
スコアカードの項目
スコアカードの書き方を伝える前に、まずスコアカードの各項目について説明します。
項目は、大きく分けて3つです。
- ホールの情報
- プレイヤー情報
- 署名欄
以下で詳しく説明します。
ホールの情報
ホールの各番号は、「ホールナンバー」とも呼ばれます。
ラウンドには、アウトスタートとインスタートの2パターンがあり、開始するホール番号が異なります。
- アウトスタート:1〜9ホール→10〜18ホールの順
- インスタート:10〜18ホール→1〜9ホールの順
各ホールには、各ホールの距離と規定打数(パー)が記載されています。
パー3のホールは「ショートホール」と言われ、距離が比較的短いホールです。1ショットでグリーンが狙えます。
パー4はミドルホールで、パー5はロングホールとなっており、距離が長いホールです。
ホールナンバーの横には、「ハンディキャップ(HDCP)」が数字で記載されています。
ハンディキャップは、難しいホールほど数字が大きく、簡単なホールほど数字が小さくなっています。
プレイヤー情報
次は、プレイヤーの情報について解説します。
各ホールのスコアを記入し、ラウンド終了後にスコアを集計。アウト(1〜9ホール)とイン(10〜18ホール)の各9ホールの合計スコアを計算します。
全18ホールの合計が少ない方が、スコアが優秀です。
またプレイヤー情報の欄には、ホール情報のハンディキャップとは別に、プレイヤーのハンディキャップが存在します。
上手な人と下手な人でも、平等に競うためのものです。
このハンディキャップによって、コンペや大会でも、実力の異なる人全員に優勝のチャンスが生まれます。
コンペや大会では、ハンディキャップを含めたスコアで競います。
署名欄
ラウンドが終了し、スコアカードを記入し終えたら、同伴する競技者にカードを渡してください。
渡されたスコアカードを確認し、問題がなければカードの署名欄にサインします。
サインを確認後、本人にスコアカードを返却し、カードを提出すると終了となります。
競技では、署名を忘れると失格になるので、記入を忘れずに行なってください。
【初心者向け】ゴルフのスコアカードの書き方を紹介
ゴルフ場で用意されているスコアカードには、以下の項目がすでに記載されています。
- ゴルフ場名
- ホールナンバー
- ピンまでの距離(ヤード)
- 規定打数(パー数) など
これらの内容は、記入する必要がありません。
ホールに着くと、スコアカードの内容と同じ情報がティーグラウンド付近にあります。
今プレーしているホールと、スコアカードに記入しているホールが一致しているかを確認しながら進めましょう。
プレー前に日付や名前を記入する
ゴルフ場に着き、スコアカードを受けとったら、日付や各プレイヤーの名前、競技名(もしくは大会名)を記入しましょう。
名前の記入には、ルールがあります。
- 原則、自分の名前は一番上(スコアカードによっては左)に記入する
- その下(もしくは右)に他のプレイヤーの名前を記入する
原則は、自分の名前が一番上です。社内コンペであれば、2番目以降は役職順に名前を記入します。
得意先(社外の方)とのゴルフでは、得意先の名前を上(2番目以降)に記入するのが一般的です。
友人同士の場合は、順番を気にしなくても大丈夫です。
実力順や最初に決めたティーアップの順に記入しましょう。
記入する順番まで、細かく教えてくれないので、覚えておくことをおすすめします。
プレー中に自分と他のプレイヤーの打数を記入する
プレーが始まったら、ホールごとにスコアカードに記入します。
基本的には、打った回数をそのまま書きましょう。
ゴルフは、打数の少なさを競うスポーツで、規定打数に対して何打差があるかで呼び方が変わります。
スコア名 | 打数 |
---|---|
トリプルボギー | +3 |
ダブルボギー | +2 |
ボギー | +1 |
パー | 0 |
バーディ | -1 |
イーグル | -2 |
規定打数ピッタリで「パー」、プラス1打で「ボギー」、マイナス1打で「バーディ」です。
一般的な社会人ゴルフでは、「パー」や「バーディ」が取れたときは、「ナイスパー」「ナイスバーディ」と声をかけます。
また、ゴルフにはペナルティ制度があります。
各ペナルティの意味や打数について覚えておきましょう。
ペナルティの種類 | 説明 | スコアへの影響 |
---|---|---|
OB | ホール上にある白い杭を超えること | +2打 |
ウォーターハザード | 池に入ること | +1打 |
ロストボール | 打ったボールを失くすこと | +1打 |
プレー後に各プレイヤーの合計打数を計算する
ゴルフのプレーがすべて終了したら、スコアの集計、計算です。
まず1~9ホール(アウトコース)、10~18ホール(インコース)の合計打数を計算。その後、両コースの打数を合わせて総打数(グロス)とします。
規定打数のプラスマイナスで記入している人は、プラスマイナス分を規定打数に加えて算出です。
はじめてのラウンドでは、さまざまなハンディキャップが混在する場合や、誰もハンディキャップがない場合が多いです。
その場合は、プライベートハンデを幹事の人が設定した内容で記入します。
用語と計算方法がわかれば、はじめてでもスコア集計ができるはずです。
ゴルフのスコアを付けるときの注意点
ゴルフスコアをつける際に、注意すべき点が3つあります。
- 一番ホールから記入しない場合もある
- 各ホールごとにお互いのスコアを確認する
- 競技の場合はサインが必須
いくら注意していても、スコアの記入や計算の際のミスをすることもあるでしょう。そこで、お互いにスコアを確認し合うことを前提としています。
スコアにミスがあると、競技や大会などの厳しい規定では失格となるケースもあります。
いきなりラウンドに出る人は少ないでしょうが、先のことを考えて、正式な記入の仕方を覚えていきましょう。
一番ホールから記入しない場合もある
よく間違える項目は、記入するホールです。
前述の通り、コースのスタートは「アウト」と「イン」にわかれます。
アウトコーススタートの場合は、1ホールから記入するので問題ありませんが、インコーススタートの場合は、10ホールから記入します。
ゴルフ場の予約段階で、アウトスタートやインスタートのどちらかがわかります。
確認し忘れていると、プレーがはじまって数ホールしてから気づくこともあります。
ホールの規定打数(パー)に対してのプラスマイナスを確認しておくと、早い段階で気づけるでしょう。
各ホールごとにお互いのスコアを確認する
各ホールごとで、全員がカップインまでの打数を記入します。
ホールの途中で立ち止まったまま、スコアを記入するのはマナー違反になります。
後続の組が詰まる遅延行為となるからです。
通常は、次のホールへ移動しながら全員のスコアを記入します。スコアは、お互いに口頭で伝えるケースが多いです。
スコアの数え間違いは起こりがちなので、正確なスコアが付けられるように、各ホールでスコアを確認し合いましょう。
慣れると、周りのプレイヤーが何打でカップインしたか、数えられるようになります。
競技の場合はサインが必須
競技用の場合、通常のスコアカードと記入の仕方が異なり、指定された相手(マーカー)のスコアを記入します。
ゴルフをしながら、マーカーの打数を数えなければなりません。
最後にマーカーとスコアを確認し、スコアカードにサインをもらいます。
競技ゴルフでは、スコアカードに自分とマーカーの両方のサインがないと失格になります。
お互いのスコアがずれないように、各ホール終了時に打数を確認するクセをつけましょう。
競技と通常に関わらず、毎ホールスコアを確認することをクセづけることが重要です。
ゴルフが上達するスコア管理の工夫を紹介
ゴルフのスコアを記録すると、自分自身の課題が見つかりやすくなります。
そこでスコア管理のコツを3つ紹介します。
- パット数を記録する
- スコア管理アプリを利用する
- 各ホールでダブルボギーを目指す
スコア管理が上手になれば、今後の練習内容が明確にわかるでしょう。
パット数を記録する
スコアカードによって、打数の下(または横)にパット数の記入欄があります。
打数だけでなく、パット数を記入しましょう。
(例)
- パー3:1オン2パット
- パー4:2オン2パット
- パー5:3オン2パット
もし18ホールの中で、3パット以上のホールが何度もある場合は、パットを練習すべきです。
パットの寄せ方や距離感を磨けば、1打分のスコアを縮められ、スコアが伸びるでしょう。
ただし、難しいグリーンでは無理に1パット狙いをする必要はありません。ときには、2パットにすることでスコアが安定します。
比較的安定しやすいパットを練習し、スコアを向上させましょう。
スコア管理アプリを利用する
最近では、紙でスコアを記入せず、アプリで管理する人も増えてきています。
ゴルフ場やホールごとのスコアを、すぐに振り返れます。
スコア管理アプリは、使い方が簡単です。アプリを開いてゴルフ場情報を検索し、スコアを打ち込むだけ。
同伴者登録もできるので、一緒にラウンドする人を登録しておくと便利でしょう。
スコア情報から、得意なコースやホール、苦手なコースが一目瞭然でわかります。
同じホールでプレイする場合、以前のスコアを参考にすると攻略しやすいです。
よく使われるアプリは「ゴルフネットワークプラス」「GDOスコア」です。
各ホールでダブルボギーを目指す
ゴルフは18ホールあり、すべてパープレイで回ると、合計で72打となります。
初心者の壁は、120程度といわれており、初心者がパーで回ることは難しいです。
すべてのホールをダブルボギー(+2)で回ると108打。トリプルボギー(+3)でも126打になります。
つまり、120を切るためには、ダブルボギーを目標にコースを回ればいいのです。
- パー3のコース:3オン2パット
- パー4のコース:4オン2パット
- パー5のコース:5オン2パット
上記のように、ダブルボギーを基準にしましょう。
多くてもトリプルボギー内には、カップインできることが理想です。
ゴルフのスコアカードに関するよくある質問
スコアを間違えてしまったらどうなる?
ゴルフに審判はいないため、スコアを間違えても当事者が申告しないかぎりわかりません。
競技の場合は、スコアの間違いは失格になるケースとならないケースがあります。
ホールでの打数集計間違いは失格になりやすいです。
打数の過少申告をすると失格になりますが、過大申告の場合は、誤ったスコアがそのまま成績となります。
ちなみに、スコアの計算間違いに関しては失格になりません。
失格にならないように、各ホールが終わるたびにしっかりとスコアを確認し合うようにしましょう。
スコアはどうやって持ち歩く?
スコアカードを持ち運べるように、スコアカードホルダーを使用してください。
ゴルフ場のチェックインの際、ロッカーキー付きのホルダーが渡されます。ホルダーにちょうど収まるサイズのスコアカードが用意されています。
お尻のポケットやゴルフバックにカードホルダーを入れておき、ホールが終わるごとに記入していきましょう。
ロッカーキーとカードホルダーは貴重品なので、肌身離さず持ち歩きましょう。
スコアカードの書き方を覚えてラウンドを楽しもう
ゴルフをプレイする上で、スコアカードの記入方法は知っておきたい基礎知識です。スコアの書き方は、ルールさえ覚えてしまえば簡単です。
慣れてくれば、書きやすいスコアの記入方法もわかってくるはずです。
スコアの記録を管理することで、スキルの上達にもつながります。
スコアの記入には、多少の緊張感を持ち、ミスがないように申告するようにしましょう。
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